幸福すぎた泡沫(作品解説)




※ 注意 作品解説です ※

ネタバレ等を含むため、最初に本解説作品である「幸福すぎた泡沫」をお読みになる事を推奨します。



























Coolier初投稿作品。



 前半はのんべんだらりとした会話と、ただひたすらに鍋をつつくだけの話ですが、後半になって一気に物語が大きく進展する、というSSのつもりでした。

 つもりでした、というのはこのSSを投稿した後の感想コメントで「オチが読めた」とか「おおよそ話の予想はついた」という書き込みがあり、自分の目論んでいた「どんでん返しオチ」とはちょっと結果が違ったようです。

 それでも「楽しんで読めた」という感想を頂き、初投稿という事もあり大変勇気づけられました。



 内容としては遙か未来の紫と橙がやって来て、霊夢と魔理沙と共に鍋を食べた後、誰にも正体を気付かれないまま自分達の時代へ帰る……というただそれだけの内容を、あそこまで長ったらしく引き延ばしたものです。

 物語の中で、紫や橙の態度がいつもと少し違っており、霊夢たちがそれを不審に思うという場面もありますが、それを濃く入れすぎたせいで「オチが読めちゃった」のかなぁ、と反省。
 むしろ最後の最後まで何も感じさせずに「じゃあね、この時代のお二人さん」等と言って終わった方がインパクトはあったのかな、とも考えたり……。

 しかし、ずっとずっと先の未来からやってきたという事は、少しくらいは性格や考え方も変わっているだろうし、何せ久しぶりに会って嬉しい筈ですからボロの一つや二つも出るかなと思い、ちょっとそういう部分を複線として色々入れてみたのです。
 おそらくオチが読めたのは、複線が直接的だったので予想がつけやすかったのではないかと。まあ、自分の力量不足ですね。
 あとタイトルも捻りが無さすぎたせいで、読んでいくうちにピンとこられた方も多いかも……。

 しかし「タグで、霊夢・魔理沙・紫・橙、この四人が登場するというだけで、オチは想像できた」という強者がいた事にはまいりました。



 唐突ですが、ほんの少しの間だけ中学生時代に戻れるとして、その当時の友人と話す事になったらどうしますか?
 こちらは外見は昔の自分の姿ですが、中身は大人。意見が合わなかったり態度が怪しかったりして「なんだよ。お前、オッサンくせーな」とか言われたりするんでしょうか?
 そう事を考えると、バレないように必死で話を合わせたりしている、紫や橙がいじらしく思えてきませんか?

 なお「橙かわいいよ橙(意訳)」というコメントも頂き、子供と大人の両方の橙の姿を通して、そのギャップに萌えるという、このSSのもう一つの側面も無事表現する事が出来、満足していますw



 最後に、このSSは「多くを語らず、少ない情報や間接的な表現で書かれていないその他の設定を(想像というか妄想で)補完する」というコンセプトを狙って作成しました。

 後で考えてみると、あまりに情報量が少なすぎたような気も……。
 なんで紫がわざわざこの時代の霊夢に会いに来たのとか、なぜ藍ではなく橙を連れて来たのかとか、その辺りの理由を少しでもほのめかしておけばよかったでしょうか?
 でも、それだとちょっと今以上に暗いオチになってしまいそうで怖いです。というか、確実にそうなる事でしょう。

 いかに最後までネタバレを防ぎつつ、作者(自分)が想い描く事を伝える事が出来るか、という点はまだ要勉強ですね。
 しかし「色々と想像できる所が良い」といったような意見も頂き、これはこれで良かったのかな、とも思ってみたり。

 そういう意味で、本作は良い習作になりました。



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